ダビング10は、地デジなどデジタル放送の録画を、DVDなどへ9回コピーして1回ムーブできる規格。コピー10とも呼ばれます。ソニー、東芝、パナソニック、シャープ、日立などメーカーは、すでに対応機種を販売していますが、開始時期が延期されています。
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コピー10とも呼ばれていましたが、正式にはダビング10となったようです。地デジなどデジタル放送をHDに録画した場合、個人使用目的でDVDなどに10回のコピーを認める規格です。最後の1回をコピーしたとき、オリジナルが消去されます。ソニー、東芝、パナソニック、シャープ、日立など各メーカーは、すでに対応機種を販売しています。しかし、補償金の課金問題で意見がまとまらず、開始時期が延期されています。
今までの規格は、コピーワンスでした。これはデジタル録画機のHDに録画したデータをDVDにコピーできるのは1回という規格です。実際は、コピーと同時にオリジナルが消去されるので、ムーブワンスと言った方が正しいかもしれません。ダビング中に停電すると、コピーもされれずにオリジナルだけ消去されてしまうという不具合もありました。
コピーワンスは、著作権を保護する目的にかなった規格です。しかし、消費者にとっては、これほど不都合なことはありません。個人使用目的であれば、コピーすることは問題がないにも関わらず、デジタルコピーが許させなかったのですから。ダビング10は、10回までなら個人使用とみなすということで、消費者の利便性を図った規格なのです。
当初、2008年6月2日に開始する予定でした。しかし、権利者団体がHDDレコーダーを私的録画補償金の対象機器にするように求めているのに対し、メーカー側は反対の姿勢を崩さず、結局、合意されずに延期されることになりました。その後、著作権の権利者団体が混乱を避けるためにスタートすることだけは認めました。ですが、補償金についてはまだ合意されていません。
ダビング10が消費者と権利者団体の、双方の利益を図るものであることは間違いありません。北京オリンピックに合わせて消費者の購買意欲も高まってきており、メーカー側としてもオリンピック前には決着したいところです。しかし、補償金を価格に転嫁し辛いメーカーにとっては、苦しい選択を迫られていると言えるでしょう。
ダビング10は、他にも問題を抱えています。ダビング10で地デジの放送をDVDなどにコピーできたとしても、そのDVDからBlu-rayへはコピーできません。無料のデジタル放送にコピー制限をかけてるのは日本だけです。制作側の利権を守るために、世界的に見ると消費者に大きな負担をかけているのが日本の現状なのです。
世界的には、コピー制限をなくそうという動きも出てきています。まず、無料配信された放送などは、1回しから見られないより、何度も見てもらった方が得になるという意見があります。有料ソフトの海賊版は、取り締まりは必要です。しかし、そのためにまじめな消費者に負担を強いるのは、本末転倒ではないかという意見もあるのです。
各メーカーでは、それぞれダビング10に対応する機種を販売しています。実際はまだ機能しませんが、ダビング10の開始と共に、バージョンアップできる仕様です。東芝はハイブリッドレコーダ「VARDIA」(ヴァルディア)、ソニーは「BDZ-X90/L70/T70/T50」やパソコンの「VAIO」、シャープでは「BD-HDW20」など。他にも富士通や三菱、ビクター、日立など、それぞれ対応機種を公表しています。
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